岡本太郎 太陽の塔

念願かなって岡本太郎の太陽の塔、塔内再生初日に息子とのぼることができました。その次代、今を生きる人の為、後を生きる我々の為、生命の樹をとおして、人類規模の進化を体験できるアトラクションのような装置に感じた。階段を一歩いっぽと登る、その歩みの中に自らの体感と意識を繋げる巨大なシンボルツリー。息子と家族と手をつなぎ、生命の進化をたどる歩みは、岡本太郎さんの強烈なエネルギーを感じました。塔の最上階まで上がり、塔の完成までのプロセスを紹介する下り道、出口の一番付近、最後の最後に力強く書かれた「芸術とは呪術である」の言葉に、私はとにかく感動して全身が震え上がった。また、その言葉に救われた。「呪術」。辞書で調べれば、超自然的、神秘的なものの力を借りて、望む事柄を起こさせること。まじない、魔法など。と綴られている。様々なミッションや要望、希望を抱えた芸術分野のなかで、芸術を絞め殺してしまったかの様に思っていたこの国。少しでも早く外に出ることが大切に感じていた今の私にこの言葉は強く響いた。太郎さんが取り組んだ1970年。東京オリンピックの翌年。日本はまさに高度成長期のピーク、強烈に物質が生み出され、ものすごい速度でものが捨てられる、効率重視の大量生産の時代に、この人は自らの役割を徹底して後の生へと向けた。芸術の本質である呪術を通し、多くの人を感動させ、そして今、49年ぶりにこうして我々の世代、息子達にまで大きな指針を示してくれている。虚構を通して真実を明らかに継承する。それこそが芸術家や創造者の本質だと常々信じている。私は息子の手を握り、この言葉に触れたとき、自分はこの大切な小さな手の中に、しっかりと響かせれているのだろうかと強く感じた。そしてこれから、今まで以上に大きく挑戦していきたいと強く感じた。この貴重な体験を与え、チケットを取ってくれた妻に心から感謝したい。

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