12月8日(土)に映画「BAKEMONO」最新短編映画「ヒノイリの風」が鎌倉の川喜多映画記念館にて上映イベントを開催しすることになりました。

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【 川喜多映画記念館上映イベント 〜鎌倉シネサロン 映画をつくる×みせる〜 】
日時:12月8日(土)
・午前10時半〜12時半(トークゲスト:監督 大嶋英幹・主演 OBA)
・午後14時〜16時(トークゲスト:製作/脚本 辻卓馬・脚本 木村吉貴)
場所:川喜多映画記念館:http://www.kamakura-kawakita.org/
料金:一般 500円 小・中学生 250円 *入館料含む

チケット発売日:11月17日(土)から
チケット取り扱い窓口(鎌倉市川喜多映画記念館):0467-23-2500
島森書店(鎌倉駅東口):0467-22-0266
たらば書房(鎌倉駅西口):0467-22-2492
上州屋(大船駅東口):0467-43-1000
※チケットが完売した場合はご入場いただけません。

鎌倉市川喜多映画記念館
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12
TEL:0467-23-2500
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休)

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お誘いあわせの上ご来場賜りますようお願い申しあげます。

神奈川県四之宮にある、前鳥神社で行われた例大祭。今年で鎮座千六百五十年を迎える大きな節目となる3日間のお祭りを、撮影させていただきました。最終日の奉祝行列では、3つのお神輿がならび、担ぎて、関係者だけで2000名を超える活気にあふれたお祭りでした。お祭りに参加する氏子の方々の熱い想いからは、古き良き、誇らしい日本人のアイデンティティを強く受けました。関係者の皆様、現場ではご協力いただきありがとうございました。深く感謝申し上げます。アトロでは、お祭りで頂いた皆様の思いを大切に、完成まで運んで行きたいと思っております。

ハリウッドの2つの映画祭から嬉しいお知らせです。日本短編映画「ヒノイリの風」が、歴史的なローリー・スタジオ・ハリウッドで開催される、ハリウッド国際映画祭(HIMPFF)のファイナリストに選ばれました。ハリウッド国際映画祭の最終結果発表は12月2日です。乞うご期待!
そして、ロサンゼルス映画祭で、Indie Short賞を受賞しました。受賞に伴い、IMDb登録の要請を受け作品がIMDb登録されリリースされました。ヒノイリの風の作品からは写真やキャスト、クルーも紹介されております。下記アドレスよりご覧ください。

IMDb:https://www.imdb.com/title/tt8902020/?ref_=fn_al_tt_1
Facebook(映画情報をお伝えしております):https://www.facebook.com/ATOLOFILMS

8月頭からセブへ行っておりました。セブ滞在の目的は様々あり、なかでもメインはマクタン空港から車で4、5時間のオスロブ。セブ到着、どこか浮かれ気分の私。しかし空港を出れば、すぐにそこは想像を超える貧富の状況がありました。あまりにも悲しい現状を目の前に、私はしばらく言葉を失っていました。道中、現地ドライバーのブライルと仲良くなりました。ブライルは日本好きで、現在、奥さんは日本で仕事をしており、私と同じ7歳の息子を持つ父親。この滞在では、彼とたくさん話をした。移動中では過酷なスラム地やバラックをいくつも抜けた。ガリガリになった野犬、ゴミの山に集まる人。力強く光る瞳。そして優しい笑顔。聞くと、やはりそこはストリートチルドレンの暮らすエリアでした。
スラムでは先ず仕事がなく、食べ物がなく、放置されたゴミの山のなかから、今日を生きぬくための食料を探すほどの状況。そうしたゴミの山でも生きるために大切な場所。そのため、野良犬や子供たちが集まり暮らしている。私は、正直、生きることの素晴らしさではなく、真逆の、生きる過酷さを叩きつけられた瞬間だった。
このセブでは90%の人がカトリック信者で、皆が祈ることで生きることを根強く起動させる国。あまりにも貧しい生活の中、仕事のない中でも、強く生きることを子に教えるのが、親の役目。私はとても胸が苦しかった。そして、どこかこのまま帰る訳にはいかないと感じ始めていいた。そして、ブライルに失礼な質問と感じながらも母国への思いと、アイデンティティを問いた。すると彼は笑顔で「なにがおきても、私たちはポジティブです。そして、家族を大切にします。」と答えた。私は胸を打たれた。そして、とても嬉しかった。それから、家族の存在、フィリピン人の神への思い、サントニーニョとマリアの存在と、多くのことを彼から教わった。週末、彼は仕事ではなく、友達として私を様々な場所を案内をしてくれた。そして、通常では行くことのない、マクタン島の古い教会に連れていってくれた。そこには、子どもから高齢の方々が大勢集まり、祈り、自分と、そして他の人の幸せを心から想い願うその姿を見た時、不思議と涙がこみあげた。正直、私に何ができるかはわからない。しかし、私には、有り難い話、選択することの自由は与えてもらってると感じる。私は、セブで見たストリートチルドレンの子供たちの笑顔を決して忘れないと強く思った。そして、人に喜びと、驚きと、感動を届けることのできる映像を作りたいと素直に感じた。
私の娘は、カトリック幼稚園に通っているため、食事のまえに時折「食べ物がない人や、困ってる人を助けてあげてください」とお祈りをする。日本に帰国した翌日、朝食の時に娘が「食べ物がない人や、困ってる人を助けてあげてください」と清らかな表情でお祈りをした。私は、そんな彼女を見て、自然と笑顔になり、優しく力強い涙がこもった。そして今、私もこれまでよりも少し、自分以外の人を思い、願うことを意識するようになりました。本当に学びの多い時間でした。そして、大きなものを得た時間でした。この経験は、私の生きるなかの様々な選択で必ず大切な意味をなすと受けとめています。ブライル。本当にありがとう。私はこれからも、映像を通して大切なことを伝えると約束するよ。salamat!

しっかりと仕事を追い込んだ後のご褒美は、美術館か神保町の本屋がアトロのお決まりコースです。今日は仕事終わりで、滑り込みルーヴル美術館展【肖像芸術―人は人をどう表現してきたか】に行きました。以前からルーブル美術館のダンテ、デスマスク(インフェルノ)にとても興味があった私は、今回の日本で行われる顔にフォーカスした肖像芸術は、非常に楽しみで、最高のご馳走となりました。内容もよく、かなり充実していました。(音声ガイド。よかったです!)かつての人は、演出を超えた、清く強い眼差しでその存在を現代に残してました。彼らの生きた時代は、想像を遥かに超えたものですが、今の自分が見ても、心の底から芯の強さが表情や瞳から現れていた。それは、とてつもない「生きる覚悟」のようなものなのかもしれない。また、実際の作り手、創造者たちは、人を描く時、自らを通すことを余儀なくされる。この芸術表現における最も当たり前の過程には、とても大きな役割を毎度、感じる。事実ではなく、真実となる本質を描こうとする時、創造者とは自らのエゴや、個人的な欲求を取り除くことから始まるのだと思う。そうした静けさの奥から流れ出た大切な意識に自ら歩み寄ることで、その後、ブレることのない、大切な役割となるのだろう。芸術や表現の意欲とは、自分がどうしたい、どうなりたいという固有の考えかたではなく、先ずは、そこに向けるべきなのだと思う。私も映像とデザインに携わる者として、また、虚構を描く者として、真っ直ぐな心で探求し、創造する者の志と覚悟を持ち、生きたいと感じた。美術館や素晴らしい建造物に足を運ぶ時。そして、その空間を出る時。私は、探求者や表現者によって、具体的に別人になっている感覚になる。思い返した時、それは分かりやすく、楽しい体験から得たものとは別であると感じる。それでも、しっかりと胸の奥はドキドキしている。重要なことは、意識の中に力強く吹きつける風を感じているかなのだと思う。感じ方は人はそれぞれだが、私は、こうして探求にみなぎる意欲を与えてもらう。パリのルーブル美術館では年間で約500万人の人が世界中から訪れると言われる。人は芸術をこよなく大切に感じている証拠なのだと思う。
先日、大切な人からこんな言葉をいただいた。「ひとは決めることが出来ない場合に、条件に走る。」アイデンティティーを失う時、ひとは決められなくなり条件を意識しはじめる。この言葉は、覚悟の弱い自分に大きく響いた。そして、覚悟を決めることができた。ここからは、ムードには流されない。もっともっと意欲的に、仕事も表現活動もおこなう。いつまでも、意識の中に吹く風を感じれるように。

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