諸々と開けまして、大きな流れの中にいますね。この度、ありがたい巡りあわせをいただきました。陶芸家、稲吉オサムさんの織部が手元にやってきてくれました。稲吉オサムさんは愛知県の陶芸家さんで、(私も偶然、愛知出身です)以前、花器を探している時に、都内の器屋の亭主からオサムさんの名前を聞き、調べて、ある作品と出会い、度肝を抜かれました。それは、とにかく歪で、力強い鼓動を感じる作品。これまで見てきた織部とは枠の異なるその創造は、宇宙のような、海底のような、まさにアリストテレスの四元素(火、空気、水、土)を感じる作品でした。そこからしばらくたち、2月のはじめの京都からの帰り道、高速道路で愛知を通った時に、急にオサムさんの織部を思い出して、とりあえず想いだけで連絡をしたところから始まり、そして、この度、初めてオサムさんを知ったきっかけとなった作品が、手元に嫁いで来てくれたのです。まさにミラクル。オサムさん、本当に感謝しております。これからも素晴らしい作品を世に残してください。楽しみにしています。織部、大切に使わせていただきます。


2018年。初日の入り風景です。今年、アトロは全力のなかでも、しなやかさを心がけ活動ししていきたいと思っております。多くの人に、映像とデザインを通して、喜び、驚き、感動を届けれる創造の場として成る行けるよう努力して参ります。2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月のバタバタの中、無理にとってもらったチケットで、東京寺田倉庫のウィリアム・クライン×大野慶人×アノーニによる「たしかな心と眼」公演に足を運びました。アノーニは改名前のアントニー&ザ・ジョンソンズの頃から美しい声にとても魅了されていたミュージシャン。そんな彼の部分(アントニー)が彼女の部分(アノーニ)として新たな活動を開始。そして暗黒舞踏の大野一雄さんの息子、大野慶人さんとのコラボレーションによるライブパフォーマンス。私にとって大野慶人さんの父、大野一雄さんはとても大きな存在で。今までも、そしてこれからも自分の中に流れる魂の叫びに、初期衝動を与えて続けてくれる存在。舞踏家としても、もちろんのこと裏側の背景(舞踏が詳しいわけではないですが。)存在こそが私にとって尊敬している哲人。生前の大野一雄さんの書籍、言葉にはどれだけ救われたことか。そして、真実を観ること。そして、その真実を観ることを愛すること。真の愛知者になることを教えてもらいました。まさにテオリアの体現者と感じている。そして、暗黒舞踏を通し魂を解き放つ方法を世に現してくれたと感じています。この日のパフォーマンスには「たしかな心と眼」と表題がある。「たしかな」とは「心の眼」とは。非常に人間の本性を暴く題名と感じた。「たしかな」とは、プラトンは「たしかな」への道に必要なことは、魂を夜のような昼から、真の昼へと向きを変えさせることが大切であると言った。暗黒と名付けられる真実の闇を、真たしかな魂を持ってして、闇に光を放つ、そこに本当の「たしかな」が現れるのだと思う。よく私も叩きつけられることがあるが、そのシーンの知識と場に酔っているだけでは決して辿り着くことのできない「たしかな」存在がある。次に、「心の眼」を考えてみる。それは例えば物事、万物の全ては、誕生から終わりまでの流れの中で成立している過程のなかで、我々は日々、花や草木が枯れ落ちてくのをまぢかに見る。そう、全てに終わりがある。そこに絶対、不動はないのだと。しかし、心の眼でものを見た時、永遠の価値は大きく変わる。夜空の星は瞬きをやめはしない。今日の太陽はいぜんとして変わりない今日の太陽のまま繰り返される。眼に見えるいっさいのものを人間はそう見るにすぎない。しかし、ものごとを心の眼で見た時。大きな感覚の変化と、求める姿勢そのことに気がつくことができる。本日のパフォーマンス「たしかな心と眼」。このタイミングでしっかりと見ることができてよかったです。

久しぶりに家族でゆっくりと過ごすひと時。彼女は今、北海道の大雪を目の前に何を感じているのでしょうかね。まだ言葉を話さないだけで多くのコミュニケーションを感じようとセンサーは過敏に働く。言語を越えて寄り添う意識で繋がったコミュニケーションはとても不思議な感動を与える。まさにロゴスを塞ぐことでプラクティスとは更に生きがいを得るのだろう。彼女が誕生して来月で1年になります。いつも本当にふわふわしてて、家族みんなを和ませてくれる、大天使。まさに我が家の大福様の存在。いつもありがとう。

トロントから帰国し、そのまま羽田から次の現場、北海道へ向かう。数日前に降った雪が気温が下がらず残り、今回の撮影は変更になりそうです。自然を相手に、中心に、考えて撮影を行うプロジェクトが私はとても好きだ。日々、人間を中心に考えている自分自身の思考をリセットしてくれるように思う。大いに振り回されて結構。そのたびに人力のモチベーションで挑み直したいと思う。さぁ次への再調整。そして、唐突にできた時間。非常にありがたい間。気がつけば脚本を書き始めてホテルで結構な時間がたっている。時間とは非常に面白い。私は決して平行に平等に刻まれているとは思わない。今日は、雪のお陰もあって、なんだか一定の浮遊した時を満喫しています。明日は久しぶりに家族と会える。ほんと楽しみ。

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